月周回卫星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による
「地球の出」撮影の成功について
宇宙航空研究开発机构(JAXA)および日本放送协会(NHK)は、平成19年10月18日(日本时间、以下同様)に高度约100kmの月周回観测轨道に投入した月周回卫星「かぐや(SELENE)」からハイビジョンカメラ(HDTV)による「地球の出」(注)の动画撮影に世界で初めて成功しました。
月面越しに地球が升っていく「地球の出」は、アポロ计画で初めて撮影されました。暗黒の宇宙空间にただひとつ浮かぶ青い地球が印象的なこの画像のハイビジョン撮影に、今回、「かぐや(SELENE)」が世界で初めて成功しました。また、この画像は约38万km隔てた远い宇宙から地球をハイビジョン撮影したもので、これも世界で初めてです。
撮影は、「かぐや(SELENE)」に搭载されたNHK开発の宇宙仕様のハイビジョンカメラ(HDTV)によって行われたものです。「かぐや(SELENE)」で撮影した动画画像をJAXA臼田宇宙空间観测所にて受信し、その后、NHKにおいてデータ処理を行いました。
なお、臼田宇宙空间観测所で受信したテレメトリデータにより、卫星の状态は正常であることを确认しています。
(注)今回、「地球の出」という表现を使っていますが、これは月周回卫星「かぐや(SELENE)」やアポロ有人宇宙船のように月のまわりを回る卫星で见られる现象です。月面上に立つ人间からは地球は绝えずほぼ同じ位置に见え、地球が地平线から升ってくるような「地球の出」を见ることはできません。