涙(なみだ)が乾(かわ)くまで
「水(みず)に流(なが)す」という表现(ひょうげん)がある。
これまでのいろいろなわだかまりをさっぱり忘(わす)れて、新(あら)たにやり直(なお)しましょうという意味(いみ)だ。それは心(こころ)を否定的(ひていてき)な思(おも)いでいっぱいにしないための知恵(ちえ)。
人(ひと)が目(め)から流(なが)す水(みず)である涙(なみだ)もまた、心(こころ)のわだかまりを「水(みず)に流(なが)して」くれる。
だから、悲(かな)しいことがあったら、泣(な)けばいい。
涙(なみだ)が乾(かわ)くまで…
人々(ひとびと)が流(なが)す涙(なみだ)はやがて、空(そら)から降(ふ)る雨(あめ)となり、私(わたし)たちの周囲(しゅうい)に新鲜(しんせん)な木々(きぎ)と可怜(かれん)な草花(くさばな)を咲(さ)かせてくれるだろう。